「こうしたら出来る」で、頼まれ上手なフリーエンジニアに

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日本人は断るのが苦手

人間関係を重んじる日本人は、自虐的とも言えるほど他者に優しくしすぎる傾向にあると言われています。特に、日本人の交渉下手は世界的にも有名です。他人の都合を気にするあまり、頼まれたことに対して「ノー」と言えない方が少なくありません。断ったら相手が困るのではないか、冷たい奴だと思われてしまうのではないか、などいろんなことを考えてしまい、結局自分の言いたいことを素直に言えないのです。

何でも屋=頼まれ上手ではない

人に親切にするのはとても素晴らしいことですが、無理をする必要はありません。どんな我慢にも限界があります。自分を押し殺してまで他人に尽くしていたら、一体自分が本当にやりたいことは何なのかわからなくなり、人生にむなしさを覚えるようになってしまうことでしょう。真の頼まれ上手とは、相手の言うことをすべて聞き入れる何でも屋ではありません。自分の都合とのバランスをはかり、適度に調整を行うことは何ら悪いことではないということを自覚しましょう。イエスマンから脱却する勇気を持つことが大切です。

困った時は発想を変えてみよう

相手から何かを頼まれた時、イエス・ノー以外の選択肢がないか常に考える習慣をつけてみてはいかがでしょう。
例えば、「〇〇日までに〇〇の設計を完成させてもらえますか?」という依頼が来たとき、「〇〇日までに終わらせるのは厳しいので、もう数日納期を延ばしていただけませんか?」とか、「完成は難しいですが、〇〇の段階までなら納品可能です。」といった返答の仕方も可能です。相手の要望をうのみにするのではなく、自分の中で咀嚼して前向きに検討することで、新たな解決策が見えてきます。

「こうしたら出来る」の強み

要望を一部変更して「こうしたら出来る」という提案を行えば、相手と密な人間関係を構築することができます。頼んだ方にしても条件がわかりやすいですし、頼まれた方も遠慮なく自分のパフォーマンスを発揮することができます。できない仕事を無理して引き受けたり、「できません」と無下に断ったりするよりはるかに建設的です。特にこの発想は、クライアントと協議する機会の多いフリーエンジニアにとって極めて重要です。フリーエンジニアは、自分の仕事量や報酬金額などをすべてクライアントとの協議によって決定しています。フリーエンジニアにとって、交渉スキルは必要不可欠。企業からスカウトが来るほどの一流エンジニアは、このテクニックを駆使してスムーズな交渉を行っています。クライアントと思うように交渉できなくて悩んでいる方は、「こうしたら出来る」の力をフル活用してみてください。

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