フリーエンジニアも反省と自分を褒めることが重要

成長には「自信」が不可欠

フリーエンジニアとして長く第一線で活動するためには、現状に甘んじることなく、常に成長を目指す強い向上心が大切です。それでは、どのようにすれば多忙な労働環境でも成長意欲のモチベーションを保ち続けられるのでしょうか？
多くの社会人が愛読している自己啓発書には、「成功体験の積み重ねが人生を変える」という興味深い文言が載っています。実際、プロのスポーツ選手の指導者の中にも、同様の意見を主張する方が少なくありません。勝利や成功を体験すると、人は作業のノウハウとともに栄光を勝ち取る喜びを知ります。その魅力こそが人を奮い立たせる原動力になります。人間の成長とは、成功によって「自信」をつけることに他ならないのです。

時には自分で自分を褒めよう！

金銭が絡む以上、プロのエンジニアにミスは許されません。万一失敗してしまったときは、その原因を分析して反省し、次に活かすことが大切です。しかしよく考えてみると、成功した時は何も言われないのに失敗したときだけ叱責されるのはなんとも理不尽な話です。これでは、「失敗してはならない」というプレッシャーだけが増大して、ミスを極端に怖がる人間になってしまいかねません。子供の頃は、些細なことでも親や先生に褒められていたはずです。さすがに大人になるとなかなか自分を褒めてくれる人が周りにいなくなります。
アトランタオリンピックで銅メダルを獲得したマラソンランナーの有森裕子さんが「初めて自分で自分をほめたいと思います」という名言を残したように、時には自分で自分を褒めることも大切です。クライアントとの交渉がまとまった時、プロジェクトが無事に完了した時、どんなタイミングでも構いません。やるべきことをやった自分をきちんと評価することが、モチベーションアップに繋がります。

「褒める」行為がもたらす抜群の効果

「褒める」というアクションは一見子供じみているように思えますが、実は心理学的にみても絶大な効果を秘めています。成功した時に褒めてあげると、承認欲求が満たされることで、その思い出が強い記憶として定着します。大舞台に直面して不安に駆られた時、成功の記憶が自分を後押ししてくれる力に変わります。「自分ならできる！」という自信があるのとないのとでは、仕事に臨む意欲に大きな差が出ます。これこそが成長の証です。旅行に出かける、好きな物をたらふく食べる、話題のグッズを購入する…。自分へのご褒美は何でも構いません。要は、自分の努力を認めてやれば良いのです。アメとムチの思考パターンを活用して、大手企業からスカウトされるような一流のフリーエンジニアを目指してみてください。